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リレー小説第34回(2008/08/27)

リレー小説第30回

いろいろとお騒がせしております、1年の機動です。リレー小説のバトンがずいぶん前に回ってきたのですが、放置していて申し訳ございません。

 

 

 ササヤマはあらん限りの力で壁の実験器具棚を半倒しにして、斜めにかんぬきを差したように扉を塞いだ。振り向くと、監視カメラは信号が途絶えていた。彼女は後ずさって、自分を盾にするような格好で<03>に張り付いた。

 「まだよ、まだあなたたちに渡すわけには……」

 ノック、ノック、ノック。そして沈黙。液晶を見る。

 「Now recovering the consciousness platform... 99% of all finished.」プログレスバーはもう終点まで来ているように見える。そう、あと少しで終――

 世界の半分が吹き飛んだ音がした。

 ササヤマが恐る恐る目を開けると、薄煙の中に、今最も忌むべき二人が立っていた。彼女は奇声をあげて飛びかかっていったが、あえなくクリアの目の前で90度向きを変えて壁に打ち付けられた。

 クリアはゆっくりとコンピュータに近づくと、端のボタンを押した――「あばよ。」――。そしておもむろにアタッシェケースからケーブルを引っ張り出して端子につないだ。

 「クリア!」少女の声に彼が振り向いた時、

 

 <03>の瞳にしっかりと明かりが灯った。

 

 

物語は序破急の急まで来ているんでしょうか。勝手にすみません。

後何人でしたっけ。次の方よろしくお願いいたします><

 

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