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(2007/10/22)
ごめんなさい第20回訂正
どれほど歩いただろうか、突然目眩のような感覚に襲われたかと思えば、俺は今まで歩いていたのとは違う、六畳間ほどの広さの、ベッドと本棚だけがある、しかしそれでも今まで歩いていた無機質な場所に比べればいくらか人間味のある部屋に居た。
突然、「<02>」と、彼女が尋ねるように呼ぶと、ベッドの傍らに膝をついている、<02>らしき、銀の髪の老齢の男性を模したロボットは顔を上げ、光の宿らない眼でこちらを見つめ、
死んだように青白い顔でベッドに寝ている、ほんの十二、三歳くらいの翠色の髪をした少年に顔を戻した。
「眼を覚ますはずはない、心を奪われたのだから・・・・・・私は視力を、<01>は機動力を、<04>、君は感情を奪われた--両性具有体である、我らの同志であったはずの<03>に」絞るように言い、<02>である彼は黙り込んだ。
最後の<04>が<02>としてしまっていました。誤字ですが重要な間違いで変なことになってしまっています。ごめんなさい。
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